外壁のカビの正しい落とし方と業者に頼むメリット
- 外壁洗浄ミガキヤ
- 5月23日
- 読了時間: 18分

▶︎1. 外壁にカビが生える原因と放置するリスク

1.1 外壁にカビが発生する主な原因
外壁にカビが発生するのは、特定の条件が重なったときです。 見た目にも悪く、放置すると建物の劣化にもつながるため、まずは原因をしっかり知っておきましょう。
外壁のカビは、湿気・汚れ・日当たりの3つが大きな原因です。
たとえば、次のような環境ではカビが発生しやすくなります。
北側や日陰になりやすい外壁面
風通しが悪く湿気がこもる場所
排気ガスやホコリなどの汚れが蓄積しやすい箇所
雨が流れにくい構造や勾配
長期間メンテナンスされていない外壁
特に梅雨時期や秋雨シーズンなど、雨が多い季節は注意が必要です。 湿気が多く気温も下がりにくいため、カビが好む環境ができあがってしまいます。
よくある失敗としては、次のようなケースが見られます。
「北側だけカビているのは当たり前」と放置してしまう
→実は放置すると、素材内部まで傷む可能性があります。
「見た目がちょっと悪いだけ」と掃除を後回しにする
→外壁材の劣化が進むと、補修や張替えが必要になることも。
過去に洗浄したことがあるからと油断する
→定期的に再発していないか確認しないと、カビが根を張ってしまうことも。
特に忙しい日常の中では、外壁の状態に気づきにくいものです。 でも、朝の出がけやゴミ出しのついでに外壁をパッと見るだけでも、初期のカビ汚れに気づくことができます。
外壁のカビは、放っておくと徐々に建材に浸透していきます。 表面だけでなく内側まで根を張ると、洗浄では落としにくくなり、最悪の場合、外壁の張替えや補修が必要になることもあります。
そうならないためにも、原因を知って、早めに対処する意識が大事です。
1.2 カビを放置するとどうなる?建物への影響
外壁にカビが発生しても、初めは見た目の汚れ程度にしか感じないかもしれません。 しかし、放置していると見た目以上に深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。
カビは建物の寿命を縮める原因にもなります。
まずカビは、湿気や汚れが溜まる場所に定着し、そこから徐々に繁殖を広げていきます。 表面だけでなく、外壁材の隙間やヒビから内部に入り込み、素材そのものを劣化させるケースもあります。
放置することで生じる代表的なリスクはこちらです。
外壁材の変色や劣化が進行しやすくなる
ヒビ割れの発生とともに雨水が侵入する
内部に湿気がこもり、断熱材や構造材まで影響を受ける
美観の悪化により資産価値が下がる
特に注意したいのが、ひび割れや雨水の侵入です。 小さなカビ汚れを放っておくことで、外壁の防水機能が低下し、建物内部の木材が腐食してしまうこともあります。
また、こんなシーンを想像してみてください。 休日の朝、家の外壁をふと見たときに広がる黒ずみ。せっかくのマイホームが、どこか古びた印象に見えてしまうこともありますよね。
さらに、家族や来客が目にする場所であれば、印象にも大きく関わってきます。 「しっかり手入れされている家」と「放置されている家」では、同じ築年数でも見た目に大きな差が出てしまいます。
早めに対処しておけば数千円〜1万円程度の洗浄で済んだはずなのに、放置したことで補修費用が数十万円かかってしまったという事例も少なくありません。
こうしたリスクを回避するためにも、外壁にカビを見つけたら、早めの対処がポイントです。
1.3 外壁の素材別に見るカビの付きやすさ
外壁にカビが付きやすいかどうかは、外壁の素材によって大きく変わります。 どの素材を使っているかによって、カビの発生リスクや掃除のしやすさが異なります。
よく使われる外壁材ごとのカビの付きやすさは、以下のような傾向があります。
外壁素材 | カビの付きやすさ | 特徴と注意点 |
モルタル | 高い | 通気性があり湿気を含みやすい。凹凸が多く汚れがたまりやすい。 |
サイディング(窯業系) | 中程度 | 表面はコーティングされているが、経年劣化で防水性が落ちるとカビの温床に。 |
サイディング(金属系) | 低め | 表面が滑らかで汚れが付きにくいが、塗装が劣化するとサビやカビが発生する可能性あり。 |
タイル外壁 | 低め | 非常に耐久性が高く、カビも発生しにくい。ただし目地部分は汚れやすい。 |
木材系外壁 | 非常に高い | 湿気を吸いやすく、通気が悪いとすぐにカビが発生しやすい。定期的な手入れが必須。 |
特にモルタルや木材系の外壁は、通気性がある反面、湿気を溜め込みやすい特徴があります。 表面がザラザラしていると、ホコリや雨だれなどの汚れも付きやすく、そこに湿気が加わるとカビが定着しやすくなります。
逆に、タイルや金属系の外壁は比較的カビに強い素材ですが、定期的な点検や洗浄を怠ると、どの素材でもカビは発生します。
よくある注意点としては、以下のようなものがあります。
塗装が劣化した外壁は素材に関係なくカビやすくなる
サイディングの継ぎ目(コーキング)に汚れが溜まり、そこからカビが広がることがある
外壁の一部にだけ異なる素材が使われていて、気づかないうちにそこが汚れている
たとえば、玄関まわりだけ木目調のパネルを使っていたり、アクセントにモルタル壁が使われている場合など。 外観デザインで素材が切り替わっている場所は、カビのリスクを見落としがちです。
自宅の外壁がどの素材かを知ることは、カビ対策の第一歩です。 素材に合った洗浄方法を選ぶことで、外壁を長持ちさせることにもつながります。
▶︎2. 自分でできる外壁のカビの落とし方

2.1 中性洗剤や重曹を使った基本の落とし方
外壁のカビは、軽度であれば自分で落とすことも可能です。 手軽に始められて効果も期待できるのが、中性洗剤や重曹を使った掃除方法です。
まずは、用意する道具から見ていきましょう。
【準備するもの】
中性洗剤(食器用洗剤などでも可)
重曹(粉末タイプ)
バケツ
柔らかめのブラシやスポンジ
ゴム手袋
水を流せるホース
脚立(高所の場合)
次に、掃除の手順をご紹介します。
外壁に付着したホコリを軽く水で流す
カビの下に砂やホコリがあると、洗剤が浸透しにくくなります。
中性洗剤を水で薄めてブラシでこすり洗いする
濃度は目安として水1Lに対し洗剤キャップ1杯程度でOKです
重曹を水に溶かして塗布し、5〜10分ほど置く
カビが強い部分には、重曹ペースト(重曹+少量の水)を使うと効果的です。
再度ブラシでこすり、全体を水でしっかり洗い流す
洗剤や重曹が残ると変色の原因になるため、仕上げの水洗いは念入りに。
掃除の際には、以下の注意点も忘れずに。
強くこすりすぎると外壁材を傷つけることがある
塗装面の劣化が進んでいると、色落ちや剥がれの原因になる
高所作業は脚立や足場の安全を最優先に
特に注意したいのは、塗装の劣化が見られる場合。 強くこすらず、スポンジなどでやさしく洗うようにしましょう。
こんな場面、想像できませんか? 休日に天気が良かったので、外回りの掃除をしていたら、思った以上に外壁が黒ずんでいてびっくり。 重曹でこすってみたら、意外とスッキリ落ちた…という経験をした方も少なくありません。
軽度のカビなら、中性洗剤と重曹で落とせるケースが多いです。 ただし、落ちにくい場合は無理に擦らず、専門業者への依頼も検討しましょう。
2.2 高圧洗浄機は危険?DIYでの注意点
「カビをしっかり落としたい」と思うと、つい使いたくなるのが高圧洗浄機。 ですが、外壁の素材や状態によっては逆効果になることもあるんです。
高圧洗浄機は使い方を誤ると、外壁を傷めてしまう危険があります。
高圧洗浄機は水を強い圧力で噴射し、頑固な汚れやカビを吹き飛ばすのに効果的です。 しかし、外壁材や塗装面にダメージを与えるリスクもあり、注意が必要です。
たとえば、こんな失敗が起きやすいです。
塗装が剥がれてしまう
→外壁塗装が劣化していると、水圧で表面がはがれてしまうことがあります。
ヒビや継ぎ目から水が入り込む
→目に見えない小さな隙間に水が入り、内部の木材が湿って腐食することも。
一部だけキレイになり、ムラが目立つ
→強く当てすぎた場所だけ色が薄くなり、逆に見た目が悪くなることも。
特に築年数が経っている家や、再塗装してから数年経っている外壁は、塗膜が弱くなっていることが多いです。 その状態で高圧洗浄を使うと、表面を削ってしまう可能性があります。
また、高所を洗う際には水圧でバランスを崩し、転倒する危険もあります。 脚立の上で洗浄機を操作するのは非常に危険なので、安易に行わないようにしましょう。
自分で洗浄する場合は「低圧」で手洗いする方法が安心です。 特に塗装や素材が劣化していないかを事前にチェックすることが大事です。
「しっかり落としたいから」と高圧洗浄機を使ったのに、壁にダメージを与えてしまっては本末転倒です。 家庭用の洗浄機は便利ですが、正しく使う知識と外壁の状態確認が欠かせません。
2.3 作業時に必要な道具と準備のポイント
外壁のカビ掃除を自分で行う場合、事前の準備が安全で効率的な作業のカギになります。 道具が不足していたり、準備不足のまま作業を始めると、思わぬ事故や仕上がりのムラにつながることもあります。
まず、一般的に必要になる道具をリストアップします。
【外壁のカビ掃除の基本セット】
中性洗剤・重曹:カビ汚れに効果的で外壁にもやさしい
バケツ:洗剤の希釈や道具のすすぎ用に使う
柔らかめのブラシまたはスポンジ:表面を傷つけずに汚れを落とせる
ゴム手袋:洗剤やカビとの接触を防ぐ
マスク:粉塵やカビ胞子の吸い込みを防ぐ
ホースまたはジョウロ:洗剤や汚れを流すために必要
脚立または安定した足場:高い場所の作業用(転倒リスクに要注意)
また、掃除を始める前に以下の点を確認しておくと、スムーズに作業が進みます。
当日の天気予報を確認する
雨や強風の日は避け、できれば晴天で風の弱い日がベストです。
周囲の植物や家具を養生しておく
洗剤やカビの飛沫が植木や家具にかからないよう、ビニールシートなどでカバーすると安心です。
作業エリアを明確にしておく
どこからどこまで掃除するかを決めておくと、ムラややり残しを防げます。
衣類は汚れても良い服装で
しゃがんだり、腕を上げたりする作業が多いので、動きやすさも大事です。
たとえば、休日の午前中に家族が出かけている間に作業を済ませたい場合。 洗剤やホースが足りないと買い出しで時間を取られ、予定が大きくズレることも。 そんな時でも、前日に道具をそろえておくだけで、作業時間を30分以上短縮できることもあります。
事前の準備が、作業の効率と安全性を大きく左右します。 慌てて始めず、まずは道具と作業手順の確認から始めましょう。
▶︎3. 業者に外壁のカビ洗浄を依頼するメリット

3.1 専門業者による外壁洗浄の違いとは?
自分で外壁のカビを掃除することもできますが、仕上がりの違いや安全性を考えると、専門業者に依頼するメリットは大きいです。
まず、業者が使用する洗浄機や薬剤は、家庭用とは比べ物にならないほど高性能です。 それだけでなく、外壁材の種類や劣化の状態に合わせた洗浄方法を選べる点も大きな違いです。
【専門業者による洗浄の主なメリット】
素材を傷めにくい専用洗浄剤の使用
カビの根までしっかり除去できる技術力
外壁全体の点検を同時に行ってくれる
高所作業でも安全に対応できる設備と技術がある
たとえば、自分で洗浄した場合、「見える範囲の汚れは落ちたけど、数週間後にまた同じ場所にカビが出てきた…」ということがよくあります。 これは、カビの表面だけを除去して内部に根が残っているケースがほとんどです。
業者であれば、根本からカビを分解する洗剤や防カビ処理まで行うことができるため、再発のリスクを大幅に下げられます。
さらに、プロによる洗浄は作業時間も短く、一般的な戸建て住宅であれば半日〜1日程度で完了する場合が多いです。 忙しい日常の中でも無理なく依頼できる点も、魅力のひとつです。
よくある誤解として、「業者に頼むと高額になりそう…」という不安があります。 でも実際には、軽度なカビの洗浄なら1万円台から対応してくれる業者もあります。 加えて、事前に無料見積もりや洗浄のデモンストレーションを行ってくれる業者もあるため、初めてでも安心です。
自分でやるよりも仕上がりがきれいで、時間も短縮できるのが、専門業者に依頼する最大のメリットです。
3.2 高圧をかけない外壁洗浄の安心ポイント
外壁の洗浄というと、「高圧洗浄機で一気に吹き飛ばす」イメージを持つ方も多いかもしれません。 しかし最近では、外壁を傷めない“非高圧”の落とし方を採用する業者が増えています。
圧をかけない洗浄は、外壁を優しくケアしながら、カビや汚れをしっかり落とす方法です。
この洗浄方法は、次のような特徴があります。
外壁材や塗装面を傷つけにくい
微細なカビの根まで分解する専用洗剤を使用
高所でも安全に作業できる低圧機材の導入
水しぶきが少ないため、周囲への影響も抑えられる
特に、築年数が経過していて塗膜が劣化している家や、木目調の外壁などデリケートな素材では、高圧洗浄はリスクが高いと言われています。 その点、圧をかけない洗浄なら、素材を傷めずにしっかりと汚れを落とすことができるため安心です。
よくある失敗例として、以下のようなケースが見られます。
高圧洗浄で塗装が一部剥がれてしまった
継ぎ目から水が入り込み、内部が湿ってしまった
強い水圧でサイディング材の表面が荒れてしまった
これらはすべて、高圧洗浄特有のトラブルです。 特に築10年以上経っている住宅では、非高圧でやさしく洗う方法のほうが適している場合が多いです。
たとえば、洗車のときも、強力なブラシでゴシゴシこするより、柔らかいスポンジと洗剤で優しく洗った方が、塗装を傷めずきれいに仕上がりますよね。 外壁も同じで、力任せに洗うより「適した方法で丁寧に落とす」方が、結果的に長持ちします。
「圧をかけずに、根まで落とす」これが外壁カビ洗浄の新しいスタンダードです。
3.3 初めてでも安心な業者選びのコツ
外壁のカビ洗浄を業者に依頼するのが初めてだと、「どこに頼めばいいのか分からない」と感じる方も多いはずです。 実績や口コミが少ない業者でも、安心して任せられるポイントをしっかり見極めることが大切です。
信頼できる業者かどうかは、施工前の対応で見分けられます。
特に注目したいのは以下の3つです。
事前説明が丁寧で、質問にも明確に答えてくれる
作業内容や洗浄方法をきちんと説明し、納得できるまで対応してくれる業者は信頼度が高いです。
試し洗浄など、作業前に仕上がりを見せてくれる
無料の一部洗浄を行ってくれる業者であれば、施工後のイメージを具体的につかめて安心です。
料金体系が明確で、不要な作業を勧めない
作業範囲や内容がしっかり明示され、無理に追加オプションを提案してこない業者が理想です。
たとえば、「外壁全体の洗浄」と言っても、実際にはどこまでが含まれるのかは業者によって違います。 「窓周りは含まれるのか?」「雨樋は対象外なのか?」など、細かい部分の確認ができるかどうかが重要な判断ポイントになります。
さらに、初めて依頼する人が不安に思いやすい点として、以下のような失敗も見られます。
見積もり時と実際の金額が違っていた
作業内容の説明が曖昧だったため、何をしてもらったか分からない
作業後に「オプションもやっておきました」と追加費用を請求された
こうしたトラブルを避けるには、契約前に納得できる説明を受けることが何より大事です。
また、実績や口コミが少ない業者であっても、誠実な対応をしてくれるところであれば、むしろ丁寧な作業を期待できるケースもあります。
「説明が分かりやすく、こちらの不安を先回りして解消してくれる」そんな業者が、初めての洗浄依頼にはぴったりです。
▶︎4. 外壁洗浄の見積もりで確認すべきポイント
4.1 作業範囲と使用する洗浄方法の確認
外壁洗浄の見積もりでは、「どこを、どんな方法で洗浄するのか」を明確にすることが大切です。 依頼側と業者で認識のズレがあると、作業後に「ここは対象外でした」と言われてしまうこともあります。
確認すべき主なポイントは以下のとおりです。
外壁全面なのか、部分的なのか (例:北面のみ、玄関まわりのみなど)
雨樋・窓枠・換気フードなどは対象か
使用する洗浄方法は高圧か、非高圧か
洗剤の種類と洗浄後の防カビ処理の有無
高所作業の対応範囲と安全対策について
とくに「どの方法で洗うのか」によって、外壁への負担や仕上がりが変わってきます。 契約前に納得できる説明を受けることが、満足のいく仕上がりへの第一歩です。
4.2 見積もりの内訳が明確かをチェック
見積もりで最も大切なのは、「何にいくらかかるのか」が明確に書かれているかどうかです。 金額だけ見て契約すると、あとから不明瞭な追加費用を請求されるリスクもあります。
確認すべき内訳のポイントは以下のとおりです。
作業内容ごとの料金 (例:外壁洗浄〇㎡、雨樋清掃〇mなど)
洗剤や薬剤にかかる費用の記載
高所作業に伴う費用の有無
出張費や交通費などの別途費用
基本料金に何が含まれているかの明記
一般的に、人件費や機材費を細かく記載しない業者も多いですが、それでも「この価格に何が含まれているのか」は明確にすべきです。
見積もりの段階で不明点をしっかり質問し、追加料金の有無や計算基準を確認しておくことで、トラブルを防げます。
4.3 必要以上の施工を勧められないために
外壁洗浄の見積もりを取ると、「この機会に塗装や補修も一緒にどうですか?」と勧められることがあります。 もちろん必要な提案であれば有益ですが、そうでない場合は慎重に判断することが大切です。
チェックしておきたいポイントはこちらです。
本当に洗浄だけで対応できる汚れかを確認
塗装やコーキングの劣化を根拠とした説明があるか
「このままだと危ない」という表現に煽られていないか
複数社で比較して妥当な提案かどうかを見極める
特に塗装やリフォームを前提とした業者の場合、洗浄よりも高額な工事を進めてくる傾向もあります。 そのため、依頼したい内容(今回は洗浄のみ)を最初に明確に伝えることが重要です。
過剰な提案を避けるには、「必要なことだけを丁寧に説明してくれる業者」を選びましょう。
▶︎5. 外壁のカビ再発を防ぐメンテナンス方法
5.1 日常的にできるカビ予防策とは?
外壁のカビは、一度きれいにしても環境によっては再発しやすいものです。 日常のちょっとした心がけで、カビの発生リスクをぐっと下げることができます。
再発を防ぐためにできる主な対策はこちらです。
週1〜月1の目視チェック
特に日陰や湿気がたまりやすい北側の壁面を観察します。
ホコリや落ち葉を定期的に取り除く
汚れがたまるとカビの温床になります。
排気口や換気扇付近の汚れを拭き取る
油汚れと湿気が混ざるとカビが生えやすくなります。
エアコンの室外機まわりを整理整頓する
風通しを良くするだけでも効果的です。
植物や物置が外壁に密着しないように配置
風が通らず湿気がこもりやすくなります。
これらを習慣づけるだけで、軽度なカビの発生を未然に防げることも多いです。 掃除のついでに外壁を見る癖をつけておくと、早期発見・対処に役立ちます。
5.2 外壁素材に合ったメンテナンスの仕方
外壁の素材によって、適したメンテナンス方法は大きく異なります。 間違った手入れをすると、かえって劣化を早める原因にもなってしまいます。
素材別に意識したいポイントはこちらです。
モルタル外壁
定期的に表面のひび割れを確認。汚れがつきやすいので、年1回程度の軽洗浄が理想。
窯業系サイディング
塗装の劣化に注意。塗膜が薄くなると防水性が落ちるため、5〜7年ごとに点検を。
金属系サイディング
サビ防止が重要。塗膜の剥がれや変色が見られたら、早めの対処を。
タイル外壁
タイル自体は丈夫だが、目地部分にカビが出やすいので重点的にチェック。
木材系外壁
吸湿しやすくカビが生えやすい。通気を確保し、年に数回の表面洗浄が効果的。
素材の特性を知ることで、必要なタイミングでのメンテナンスが可能になります。 長持ちさせたいなら、定期的な観察と適した手入れがポイントです。
5.3 定期的な外壁洗浄がもたらすメリット
外壁の洗浄は「汚れたらやるもの」と思われがちですが、定期的に行うことで多くのメリットがあります。
見た目の清潔さだけでなく、建物の寿命やコスト面にも良い影響があります。
定期洗浄によって得られる主なメリットはこちらです。
カビやコケの根を早期に除去できる
発生初期に対応できれば、洗剤や作業時間も少なく済みます。
外壁材の劣化を防げる
汚れが防水層を破壊する前に洗い流すことで、素材の寿命を延ばせます。
見た目の美観をキープできる
家の印象が明るくなり、資産価値の維持にもつながります。
補修や塗装の周期を伸ばせる可能性がある
日々の手入れで、大がかりなメンテナンスの必要性が減少します。
費用面での節約になることも
早めの対処で、数万円単位の修繕費を防げることもあります。
定期的な洗浄は「トラブルを防ぐ予防策」として、非常に効果的です。
▶︎6. まとめ
外壁のカビは見た目の問題だけでなく、放置することで建物の劣化や修繕費の増加にもつながる重要なサインです。
振り返りとして、押さえておきたいポイントをまとめます。
カビの主な原因は湿気・汚れ・日当たりの悪さ
素材によってカビの付きやすさが異なるため確認が必要
DIY洗浄には限界があり、正しい知識と準備が不可欠
専門業者なら外壁を傷めず根本からきれいにできる
圧をかけない洗浄方法は外壁を長持ちさせたい人に最適
見積もり時は作業範囲・洗浄方法・費用内訳を要確認
再発防止には定期的な点検と日々のひと工夫が効果的
早めの対処と正しい選択が、住まいを長く美しく保つコツです。
▶︎外壁の黒ずみ・カビ対策は「外壁洗浄ミガキヤ」に相談を。
洗浄専門のプロが、外壁素材や汚れの状態に合わせて最適な方法で対応します。
塗装ではなく洗浄だけで解決したい方にもおすすめです。
サービスの詳細は「外壁洗浄ミガキヤ」の公式サイトからご確認ください。
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